本来あるべき節分の姿【保育園】
どうもふじです。
今日はいつもとは視点を変えた投稿をしたいと思います。
2月の行事と言えば節分ですよね。節分は豆をまいて鬼を追い出し、福を呼び寄せるために昔から行われてきました。保育園や学校の行事ではリアルな鬼が登場して子どもたちが大騒ぎしているところもあるようです。
本来の豆まきは、奈良時代に中国から伝わった邪気払いの行事が日本で既に行われていた“豆打ち”という儀式と合わさって行われるようになったそうで、邪気が入りやすい季節の変わり目に邪気(鬼)を追い払うものとして始まったようです。
豆まきにはいくつかルールがあるそうです。
- 炒った豆を使うこと
- 豆まきは鬼が来るとされている2月3日の夜に行う
- 豆まき後は自分の年齢+1つの豆を食べる
最近は豆まきを邪気払いとして行うところは少なく神社くらいだと思います。ほとんどは豆まきを楽しむ行事として考えているようです。まぁこれをすべて守るとしたら保育園などの行事に取り入れることはできなくなってしまいますからね。
今、楽しむ行事として取り入れるところが多いと言いましたが、保育園の豆まきの過度な演出が問題になったことがありました。
「いつも悪さばかりする〇〇君を重点的にお願いします」こんな会話をしているところもあるのではないでしょうか?
怖い鬼に腕を掴まれて引っ張られたり、持ち上げられて連れて行かれそうになったり子どもからしたらトラウマレベルになることだってあります。実際に「豆まきの夜に夜泣きした」なんて話も耳にしたことがあります。
激しく怖がる子供を見て笑っていませんか?
「してやったぜ」とか思っていませんか?
私が考えるに節分は邪気を払うための行事であり子どもが豆をまけないほど怖がらせるのはやりすぎであると思います。なまはげじゃないんですからそんなに怖がらせる必要はありません。多少の演出は必要であると思いますが、子どもを怖がらせる・泣かせるための豆まきにはしない方がいいです。
豆まきのねらいを忘れないでください。指導計画では・・・
- 豆まきに楽しんで参加する
- 節分の由来を知り、喜んで豆まきに参加する
- 古くからある伝統行事に親しみを持つ
などとしっかりとねらいを立てているのですからねらいに沿った活動にした方がいいと思います。
行事は保育士も一緒に楽しむことも大切ですが、保育士だけが楽しむ行事になっていないか来年の節分では考えてみてほしいと思います。